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e-Statでひも解く確率の世界(田中将大&坂本勇人-同級生プロ野球選手)

前回の記事で花巻東高校から2人のメジャーリーガーで排出される偶然について書きましたが甲子園出場経験のある高校ともなると指導者を含めた環境など必然の要素も加わってきますが、公立の小中学校となると偶然で片付けても良いのではないでしょうか?
有名な公立中学校の同級生では
桑田真澄投手(巨人)-西山秀二選手(広島-巨人)八尾市立大正中学校が有名ですが、同じ公立中学の同級生がプロ野球に行く確率ってどれくらいなんだろう?と考えた場合、必要となってくる数字は当時の中学校の数です。今や政府統計ポータルサイトe-Stat https://www.e-stat.go.jp/を利用すれば簡単に拾えます。桑田&西山さんの中学生時代(1982年)の中学校数は10,879校です。プロ野球選手になれる人数は年間約80~90名程度ですので公立中学の同級生がプロ野球選手になる確率は1年に0.8%程度ですかね。さらにその同級生が活躍できる確率となるとさらに下がることを考えると稀なケースだと言えます。
しかしその後さらに確率の低い偶然が発生しました。
田中将大投手(楽天-NYヤンキース)-坂本勇人選手(巨人)伊丹市立昆陽里小学校。
田中投手&坂本選手の小学生時代(2000年)の小学校数は24,106校ですので先ほどの計算を当てはめると1年に0.4%程度ですね。さらに田中投手&坂本選手のように将来名球会入りが期待される選手という要素が加わると0.005%位まで下がると思われます。(毎年2名が名球会入として計算)
話は逸れますが、もっとすごい数値を発見
野村祐輔投手(広島)-阿部友裕(広島)北九州市の同じ病院で出生。
当時(1989年)の出産施設数は見つけられませんでしたが1996年で約4000施設、更に同じ誕生日、プロ野球選手、入団チームが同じという要素を加えると0.0005%位ですかね。

結論
同じ公立中学校の同級生がともにプロ野球選手になる確率 約0.8%
同じ公立小学校の同級生がともにプロ野球選手になる確率 約0.4%
同じ公立小学校の同級生がともに名球会に入る確率    約0.005%
同日に同病院で生まれプロ野球の同チームに入団する確率 約0.0005%

*学校や病院の規模などを想定していないので参考程度の数値です。