記事のプロ野球率が高くて申し訳ないですが比較的簡単に数字が拾えるので許してください。

さて、巨人の原監督が代走のスペシャリスト「鈴木尚広2世」の出現を求めているという記事を目にしました。「足のスペシャリスト」ではなく「代走の」というところがポイントで日本語のスペシャリストという言葉は「専門の」という意味のほかに「最大の特徴」みたいなニュアンスが入ることがあります。

プロ野球で「足のスペシャリスト」といえば鈴木尚広さんの他に古くは福本豊さん、柴田勲さん、現役では日本ハムの西川遥輝選手などが挙げられますが、上記のニュアンスの違いで大きく2つに分かれます。

1)足を専門とする選手 鈴木尚広さん(代走での出場が多くなった2010年以降)
2)足が最大の特徴である選手 福本さん、柴田さん、西川選手
(足以外も高いレベルにあるため最大の特徴である足を活かせる場面が多くある選手)

代走のスペシャリストという言葉は広義に捉えられがちなスペシャリストをいう言葉を絞り込んだということですね。

では代走を専門とする選手には鈴木選手の他にはどんな選手がいたのでしょう?
外せない2選手は「今井譲二さん(元広島)」と「飯島秀雄さん(元ロッテ)」でしょう。
その専門性を測るひとつの数値として1試合あたりの打席数があるかと思います。代走で出場するが、その後の守備や次の打席への期待などを考えると他の選手に交代したほうが良いと判断されることが多いと数値が低くなります。
それを踏まえて1試合当たりの平均打席数を比較すると

鈴木尚広さん 0.39打席(500試合出場 197打席(2010年以降7年間)
今井譲二さん 0.12打席(263試合出場  31打席(現役通算8年間)
飯島秀雄さん 0.00打席(117試合出場  0打席(現役通算3年間)

盗塁王の高橋慶彦さんの代走も務めた今井さん、試合終盤の勝負所でランナーが出るとここは「代走今井」の空気が球場を包んだのでしょう。
そして特筆すべきは陸上短距離100mの元日本記録保持者でオリンピック2大会に出場した飯島さん、それを見に足を運んだ観客も多く飯島さんがデビューした年は本拠地の観客が前年の2倍になったそうです。盗塁23 盗塁死17 盗塁成功率57.5% の記録を残しわずか3年の現役生活でしたが、球団興行的には成功だったのではないでしょうか。