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「更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)」の信頼性

新年早々、Excel 2010 用の更新プログラム(KB4461627)をインストール後、Excelを起動できないなどの問題が数多く報告された。
マイクロソフト社も Microsoft Excel 2010 用の更新プログラム(KB4461627)に関するページでは、アップデートによってExcelに問題が発生するため、配信を中止したことを認めています。

そもそも何のためのアップデートだったのか?

今回のアップデートには新元号への対応が含まれたそうです。Microsoft Excel日本語版では和暦(元号)にも対応しているので便利な機能ですが、日本特有の機能のためマイクロソフト社でも「和暦の2000年問題」The Japanese Calendar’s Y2K Moment として扱われています。昭和-平成は問題無かったのだろうか?
Microsoft Excel日本語版の登場は平成元年のため平成ありきでの発売となりました。

和暦(元号)を組み込むことで今まで問題は無かったのか?

実害というほどのものでは無いかと思いますが、1899年以前の計算ができない。これはExcelの日付概念が1900年1月1日からスタートしているためで、空白セルから日付情報を出そうとすると1900/1/0とか明治33年1月0日となります。
他にも1900年はうるう年ではないのにExcelでは1900/2/29は存在します。これでは当時全盛を誇っていた表計算ソフトLotus1-2-3にあったバグとの互換性を保つためだったそうです。

更新プログラムで障害発生の怖さ

PCだけでなく今後は様々な機器で更新プログラムで不具合修正というケースが多くなると思います。そのひとつに自動運転システムがあります。人の命が直接関わる部分なので責任の所在を含めた議論が活発になされていますね。

今回の事例は「更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)」この言葉から感じる印象が変わった方も多かったのではないでしょうか。